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ぐらんぶるについて
原作コミックは累計500万部超えの大ヒットマンガ
ダイビングはそこそこにお酒とギャグ8割、1割ラブコメという理想?のキャンパスライフがダイバー、ノンダイバー問わず楽しめる作品となっています。
原作は8月16日現在時点で15巻まで出ています。
2018年夏にはアニメ化もされている
飛び込め、新世界へ― コミックス全世界累計1,000万部突破の全裸系青春ダイビング漫画、TVアニメSeason 2制作決…
アニメは今回の実写化とは大きく異なり、かなり原作に忠実。今回映画だけを見て良くわからなかった方はアニメを見ることで原作と実写映画の違いが分かりやすいです。
実写映画について
実写映画は原作ストーリーは一緒?
今回の実写映画では、原作の名を借りたパロディに近くストーリーは原作とかなり異なります。
大筋としては、主人公の北原伊織が、伊豆大(実写映画では離島キャンパス)で強引にダイビングサークルPeek a Boo(略称はPaB)へ入会させられ、はじめは泳げないことを理由に消極的だったダイビングの楽しさに目覚めていくという流れは変わりありません。実際に入Cカード取得までのストーリーを原作のシーンを上手に取り入れながら映画オリジナルストーリーで話が作られています。
原作との大きな違い
原作では、なんだかんだ楽しい大学生活をダイビング、恋愛、男同士のギャグだらけの友情が絶妙なバランスで描かれていますが、実写映画に関してはとにかく原作のギャグでシーン毎に入れ込んでテンポ良く話を進めていっておりキャラクターの心情描写に関してはほぼ焦点があてられていません。
ストーリーに関しては、伊豆大の離島キャンパスでの悪夢のような大学生活から逃れようと必死にもがきながら原作でも描写の多い騒がしい飲み会で踊り狂うシーンが多いです。実際に何度か離島脱出を試みるもことごとく失敗していきます。
原作では北原伊織主人公、今村耕平が親友(悪友)ポジですが、実写映画はダブル主人公に近いです。
採用された原作シーンの数々
キャンパス内で全裸(原作は半裸)
キャンパス内での裸騒動は原作でも多々ありますが、実写映画ではくどいくらいキャンパス内で裸です。というより前半導入は、なぜキャンパス内で裸で目覚めるのかの謎解きからストーリーが始まります。
野球拳
PaBお約束のジャンケン野球拳に関しては、梓さんに対して伊織が既に脱ぐ服がないのに挑戦する迷シーンもしっかりとあります。
PaB式にらめっこ
お酒口に含んだ相手を笑わせるPaB式にらめっこ、これに関しては原作の半分だけ唐突に出てきます。半分ってなんだよって方は、ぜひ劇場へ行って答え合わせをしてみてください。
ダイビングの器材を見に行く
原作では宮古島合宿前にダイビング器材を見に行って、二人のヒロイン古手川千沙と吉原愛菜が、エヴァ〇ゲリオンのスーツを着るシーンがありますが、実写映画ではストーリーが前後している部分もあり古手川千沙とその姉である古手川奈々華がスーツを着ます。
伊豆春祭
大学祭は原作でもかなりの見せ場で、ダイビングのためのお金稼ぎとしてミスコン、ミスターコンテスト両方ともやります。
あのテニサーイケメン会長を伊織と耕平二人で罠にハメるシーンは実写で見ても面白いです。
しかしながら、ミスコン優勝は千沙で原作通り(ミスコン内容は原作と大幅に異なる)だが、ミスターコンテストの優勝は耕平という大きな違いが。おそらくダブル主人公として際立たせるためでしょう。結局男避けとして伊織を嘘彼氏としてミスコンインタビューで答えるところは変わっていません。
伊織と耕平の男友達
伊織と耕平と同じ学科の悪友4人については、実写映画ではその4人の中でも最初に接触してくる2名だけが出てくる。
原作では悪友4人で伊織の下宿先へ行くシーンも実写映画は2名だけで他2名は出てこない。
ライセンス取得
原作は宮古島合宿&ライセンス取得でいくつもの迷シーンがありますが、中でもハンドサインネタは実写にすることで原作以上の笑いになっている。しかしながら、残圧対決ネタなどは説明不足を感じた。
個人的に採用してほしかったネタ
伊織が合コンに行くための下宿部屋作り、愛菜の紹介で行く合コン、カンニングネタ、悪友4人のうちの御手洗が抜け駆け、王様ゲームとポッチーゲーム、ネタをあげればキリがないがお酒と全裸をPRしていたので、合コンや王様ゲームは密かに期待していた。
主題歌と劇中歌
劇中何度も流れるバモス、魔法の呪文のようですが聞いているうちに少しやみつきになります。
まだ公式のFull音楽は公開されていませんが、耕平役の俳優さんである犬養さんが練習風景をinsta(新規タブで開きます)で公開しています
そして主題歌はヲタ恋の主題歌などで有名なsumikaさんが担当しています。
ぐらんぶるの映画宣伝PVはこちら(youtubeが新規タブで開きます)
撮影ロケ地
キャンパスは埼玉の城西大学
海のロケ地は沖縄県の伊江島と和歌山の串本
ダイビングショップのグラン・ブルーは熱海
これについてはPADIがブログで発信している。
男女で見るのは向いている?子供向け?
原作やアニメで多く見られたストレートすぎるゲス表現はほぼないため、女性と視聴しても気まずいということはない。
本作品はPG12指定(保護者の助言や指導のもとで12歳以上視聴可)で、実際子供の方が爆笑する映画かもしれない。
原作を既に見ているお子様もリアル描写でのセクシーシーンはあまりないため見ても大丈夫だ。
ネタバレ無し総評
原作を見ている場合は、原作との比較を含めてどの年代の方でも楽しめると思います。
原作やアニメを見ていない方は、まずは原作コミックもしくはアニメを見てからをオススメします。
出演俳優のファンの方にとっては、ある意味最高の映像作品とも言えます。
くだらないギャグと綺麗な海の映像は、疲れた心に癒しをくれることでしょう。
107分の中で、原作ネタとダイビングシーンをたくさん盛り込んだ映像となっています。
原作とは少し違うダイビングキャンパスライフ作品としてお楽しみいただくことをオススメします。
原作リスペクトの方は、レンタルDVDが出てからでも良いでしょう。
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